昨日、花巻西南スポ-ツ少年団の監督さんに声をかけられ、宿泊先のすぐそばにある太田小学校
(花巻西南スポ-ツ少年団のホームグラウンド)で朝練習をさせてもらうことになり、今朝の
起床時間は5時30分としていました。
朝5時15分頃になると、部屋からガサガサと子供たちが動き出す音が聞こえます。
昨晩は、寝るのが遅くなった子供もおり「子供達、朝起きれるのかな?」と心配していましたが、大人の指示なしに顔を洗ったり、布団を畳んだりと身支度をし始めました。このあたりはしっかりして、大したものです。
しかし、朝練後の朝食では、大会参加への緊張か夜寝付けなかったことによる疲れか、朝食の
弁当はほとんどの子供が残した様子でした。嫌な予感がした。
会場に到着後、軽く練習した後、いよいよ試合
開始です。
第1試合の対戦相手は、茨城県の「ひたちなか市女子ソフトボール少年団」です。
1回の表、ホワイトタイガースの攻撃は、ワン
アウトから2番レンちゃんがセカンドゴロエラーで出塁すると、すかさず盗塁を決め、3番ユウハちゃんのショートゴロの間にホームインして1点を先制しました。
幸先の良いスタートを切れました。
その裏、ひたちなか市の攻撃をセンターフライ/サードゴロで簡単に2アウトを取ったものの、
そこからがいけなかった。あっさり3点を返されて、1対3と逆転されてしまいました。
2回表ワンアウトから、相手投手の突如の乱れで4連続四球などがあり、3対3の同点に追い
ついたのですが、その後もじわりじわりと点を取られ、終ってみると4対12で気仙沼ホワイト
タイガースは敗退しました。
30分位の休憩を挟み、第2試合目の対戦相手は、福島県代表の「りんどうスポーツ少年団女子
ソフトボール部」でした。
この試合もホワイトタイガースの先攻で始まったのですが、1回裏に一挙7点を失い、ホワイト
タイガースの見せ場はほとんどなく、試合は終始一方的な流れで進んで行きました。
2試合通して、ピッチャーの奏ちゃんには硬さが目立ち、本調子が出ない投球内容となって
しまいました。
打つ方で、ホームラン1本をかっ飛ばしたのが、せめてもの救いだったと思います。
2試合目は疲れてしまったのか、チーム全体に覇気がなかった。今朝の午前2時過ぎまで寝付け
ない子がいたなど、全体的に睡眠不足だったのがたたりました。
夜寝付けなかったのは決してふざけて「まくら投げ」とかで騒いでいたわけでは無く、大きな大会参加への不安や興奮、また、遠征で環境がかわった事が原因でした。
今回、私が一番反省した事は、寝付けない子供への対応が上手く出来なかった事です。
選手のコンディション管理の面で、充分な睡眠を取らせる事が出来なかったのは、大きな失敗で
した。
遠征や大会への参加を今後数多くこなす事で、経験的に自然とつちかわれていくものと考えますが
今後の重要な課題としてとらえたいと思います。
この様な一方的試合であった為と疲れからか、エラーの後に真剣にボールを追いかけない怠慢
プレーがあり、これを重く感じた私は、子供たちがベンチに戻ってきて円陣組んだ時に「何で真剣にボールを追わないんだ!宮城の恥をさらすな!」と球場全体に響きわたるような大声で本気で
怒鳴りつけたのでした。
エラーはプロ野球選手でもするので、エラー自体は仕方ない事なのですが、怠慢プレーについては見逃せません。
普段から「最後まであきらめず、どんな試合でも一生懸命プレーをする」と言い聞かせ、この
試合に臨むにあたっても「一生懸命プレーした結果のエラーは、仕方ないが、エラーしてからが
大切だ!エラーしてしまったら真剣にボールを追いかける事」と指導していただけに、残念な
シーンでした。
しかし、喝を入れたところで時すでに遅く、14対0の完封。まさに完敗でした。
試合後、応援に来てくれてた方々から「大槻さんかなり熱くなってたね!」とか「あんなに熱くなった大槻さんは初めて見た」とか言われましたが、その背景には怠慢プレーと私の選手管理
怠慢とが複雑にからみ合っていました。
ただ、大会は多くの事を私たちに学ばせてくれます。子供たちにとっても、私にとっても大会参加
は得るものが多いので、もっともっと大会が開催される事を願ってやみません。
震災後に練習を再開し、練習場所の確保にも頭を痛めていた4ヶ月前が遠い過去のように思える
大会への出場。思わぬ形で出場の機会を頂いた東日本大会は、こうして幕を閉じたのでした。
負けたことにより、ひと息つく暇もなく、明日は、宇津木妙子元全日本ソフトボールチーム監督のソフトボール教室へ参加する事にしました。
帰る道すがら、途中「水沢道の駅」に寄り、子供達の労をねぎらう意味でソフトクリームをごちそうしました。怒った方も、怒られた方もまったく何事もなかったかのように、満面の笑顔でソフトクリームを頬張っています。
来週もまた宮城県大会が行われます。来週こそはどっしりと構え、ニコニコと指揮をとろうと
思います。
今回、同行してくれた中学生は「なんかマネージャーになった気持ち!」なんて言いながら、
荷物運びのお手伝いや応援を一生懸命に手伝ってくれました。
本当にいい感じで小学生・中学生が、まとまってきています。
今後も一緒に頑張って欲しいなと思います。
小山コーチ 林コーチ
そして、今大会出場に際し、両コーチはもちろん、引率を手伝って頂いたまどちゃんのお母さん、
ユウハちゃんのおかあさん、バスを出して頂き、運転手もかって出てくださったレンちゃんの
おとうさん、当日応援に来て下さった保護者の方々、気仙沼ソフトボール協会の菊田さん、
いつもお世話になりっぱなしの片平保司さん、会場には来れなかったが、気仙沼から応援して
くださった保護者の皆さん、宿泊先等をお世話して下さった花巻西南の監督さん、支援金を頂いた「いこい食道」の社長さん、差入れをくださった多くの方々、青年海外協力隊インドネシア隊員
OBOGの方々など多くの支援・応援をしてくださった、全ての皆さんに感謝申し上げます。
これからも気仙沼ホワイトタイガースは、前に進んで行きます。
引き続き応援よろしくお願い致します。ありがとうございました。!!
気仙沼ホワイトタイガース物語 第一部 完
あっ!別に解散するわけでも、「かんとく日記」が終わるわけではありませんので、ご心配無く (^o^)