世界のトップアスリートがやって来た!

今日は、いよいよ「世界の宇津木監督」が

気仙沼にやってきます。

被災地復興支援の一貫で、宇津木監督が主宰

するNPO法人「ソフトボールドリーム」に

よるソフトボール教室が開催されます。

 

我が、気仙沼ホワイトタイガースは、昨日の

東日本大会に敗退したことにより、小学生

チームも宇津木監督のソフトボール教室に

参加することが出来ました。

もし東日本大会で勝ち残った場合は、中学生

チームだけが参加する予定でした。


朝から小雨が降り出したので、6時過ぎに

気仙沼小学校の様子を見に行きましたが、

校庭で行うか体育館にするべきか非常に

判断に迷うグラウンドコンディション

でしたので、会場選定に苦慮しました。

 

多くの関係者や保護者から「今日は、どこで

行いますか?」との問い合わせが来ましたが

とりあえず予定通り気仙沼小学校に集合してもらい、状況をみて判断することに決めました。

 

子供達も7時過ぎ頃から、ぽつりぽつり集まりだして来ました。

 

事前に準備したバックネット側のグラインドは

コンディションが悪化しているので、急遽

ライト側グラウンドに会場を作り直し、テント

設営やイス・長机・支援品の搬入など、大忙し

で準備をすすめました。

 

8時過ぎには、参加予定チームの子供達も続々

集まりだし、宇津木監督率いるNPO法人

「ソフトボールドリーム」の方々もまなく

到着しました。

 

仮に小学生チームが勝ち残っていたら、私は大会に子供たちと行っていたので、会場準備の

指揮はとれませんでしたから、ある意味結果オーライ(?)。でも大会も勝ちたかったし、

複雑な気分です。

 

雨は小雨になってきましたので、宇津木監督やスタッフの方々と相談の結果、内容を多少切り

詰めてでも外でやるという事になりました。

子供達も「泥だらけになっても外でやりたい!」と言ってたので、まずは内心ほっとしました。

 

開会式を簡単に済ますと、すぐに宇津木監督

によるソフトボール教室が開始されました。

 

まずは「立って!座って!」の号令を何度も

繰り返し、俊敏に動けるようになるまで、

その動作が繰りかえされました。

 

呼びかけに対する答えも、大きな声が出る様に

なるまで何度も繰り返されました。

 

その後も「集合」の合図に大きな声で返事をし

素早く集まれるようになるまで何度も繰り返し

行うなど、まずは、基本的動作を徹底的にたたき込まれました。

宇津木監督の迫力と気迫に魅了され、魔法が

かかったかの様に、当初は声も小さく元気が

足りなかった子供達も、あっという間にイキ

イキとした、元気な行動が取れるように変貌

して行きました。

さすが世界レベルのチームを作り上げた指導者

の指導は、ひと味もふた味も違うものでした。

 

次に、宇津木監督と共に、北京オリンピック

金メダリストの三科真澄さんや、シドニー

オリンピック銀メダリストの高山樹里さん

らの指導が始まり、和やかな雰囲気の中、

準備体操やキャッチボールなどが行われました。

さらに、アトランタオリンピックに出場した

柴田京子さんと高山樹里さんの投げるボールを

各チームのキャッチャーが受けたり、バッター

ボックスで、スピードボールを体感したりと

子供達にとって非常に貴重な経験となりました。

 

その後、宇津木監督による子供達へのノックが

あり、参加した子供たち全員がチームごとに

ノックを受けたのでした。ノック受けた後は、

宇津木監督と全員がハイタッチして、子供達も

大変うれしそうでした。

これで終了!かと思いきや、最後は各チームの

監督・コーチが招集され、宇津木監督直々の

特別「速射砲ノック」を浴びせられるという

サプライズもありました。

これには、普段偉そうな事を言ってる監督・

コーチが、へとへとになってる姿が露呈し、

子供達は大いに喜んで、会場は今日一番の盛り

上がりを見せたのでした。

 

私もノック終了後はしばらく息が切れてしまい

ましたが、我々指導者にとっても、「最高」

かつ「貴重」な経験となりました。

宇津木監督は、ソフトボール教室開始時から

自らハンドマイクを握り、大きな声で子供たち

を激励しながら、身振り手振りで飛んだり跳ね

たり、更に1,000本以上のノックを打ち、

そして子供たち1人1人とハイタッチし、最後

はみんなにサインのサービスも。本当にタフで

「凄い!」としか言いようがない方です。

宇津木監督は!

 

宇津木監督が伝えたかったメッセージ

「辛いことがあっても夢を持って、前を向いて」

は、来場者全員の胸に確実に届きました。

今日は、NPO法人ソフトボールドリームの

スタッフの方々を始め、講師の先生方、お世話

頂いた山形市役所の井田さん、そして、参加

頂いた各チームの関係者・保護者の方々、

気仙沼市ソフトボール協会の方々、準備に

携わった頂いた全ての皆さんに感謝を申し

上げます。

 

満足なおもてなしを何一つできませんでしたが

また機会がありましたら、是非次回はゆっくり

と滞在され、少しずつではありますが、復興

している気仙沼を見に来て下さい。

 

こんな貴重な体験が出来るとは夢にも思っていませんでした。本当にありがとうございました。

 

ソフトボール教室の様子は、NPO

法人「ソフトボールドリーム」の

ホームページにも掲載されてます。

 

  ロゴをクリックするとジャンプします。

 

  また、教室の模様はこちらをご覧下さい。

追記

上の写真にも少しだけ写っている赤いユニ

フォームを見て「あれ!」って思った方は、

相当なかんとく日記ツウです。

 

そうです、うれしいことに、あの「名足マリン

ガールズ」の子供達も、ソフトボール教室に

参加してくれたのでした。

 

監督さんにソフトボール教室の案内をした時には

「メンバーは、6年生2名だけになってしまった

から、参加は難しいなぁ」と言っていました。

 

なので、子供たちと監督さんの姿を見つけた時は、本当にうれしかった。

それも6名も来てくれていたので。


震災後、津波で名足マリンガールズの子供達のユニホームは、ほとんどが流されてしまったと

聞き「元気を出してほしい」と思い、ホワイトタイガースへ寄付して頂いた支援金を使い、

ホワイトタイガースと同じモデルで、色違いの赤を基調にしたユニホームを作ってプレゼント

していました。(「ありがとう」コーナーを参照ください)

 

しかし「部員不足で、袖を通すこともなく眠ってしまうのだろうか?」と私は半分諦めていま

したので、子供達のユニホーム姿をみることが出来、この教室は二重の喜びとなりました。

 

監督さんは「今日の参加は6名だけど、何とか9名揃ったんだぁ」といいます。

さっそく、近いうちに練習試合をする約束を交わしたのでした。