第29回宮城県中学校ソフトボール新人大会

今日は「第29回宮城県中学校ソフトボール新人大会」が、宮城県南部の蔵王町で

行われました。気仙沼市本吉地区からは、地区大会で優勝した鹿折中学校が出場です。
現在の選手構成は、鹿折中学校ソフト部=気仙沼ホワイトタイガースという状況なので、

応援にはホワイトタイガースの小学生チームも行くことにしました。

いつも面倒見てもらっているお姉さんチームの試合なので、行かずにはいられません。

 

蔵王町までは、高速道路を使って3時間ちょっとの道のりですので、朝6時に気仙沼を

出発しました。天気が良かったので、子供達はまるで遠足気分のようでした。

 

蔵王町の大会会場に着くと、開会式は別の場所

で行われているというので、選手達の姿はまだ

ありませんでした。

 

折角なので、会場のグラウンドをかりて、

小学生は軽く練習することにしました。

ウォーミングアップを始め20分位すると、

鹿折中の生徒達がやってきたので、練習を

やめ応援席へ移動しました。

 

中学生たちは、小学生が応援に来てくれた事を

喜んでくれました。

保護者の方々もたくさん応援に来てました。

 

この大会には16チームが参加しており、鹿折

中学校の1回戦の対戦相手は、昨年度準優勝

チームである箟岳中学校ソフトボール部で、

強敵です。

試合は、鹿折中学校先攻で始まりました。

トップバッターの莉奈さんが、いきなりいい

当りをレフトに飛ばしましたが、レフト正面の

不運でレフトライナーとなり1アウト。

 

2番朱音さんがセカンドへの内安打で出塁し、

1アウト1塁のチャンス到来。

更に3番芽さんの初球に朱音さんは盗塁を決め

1アウト2塁とチャンスを広げました。

 

しかし、芽さんは見逃しの三振。続く4番愛華

さんはショートライナーで、初回良い感じの

展開でしたが、無得点に終わってしまいました。相手の立ち上がりを崩せず惜しかった。

1回裏、箟岳中学校は1アウト2・3塁から、

4番バッターが打ったピッチャーゴロの際

3塁ランナーが飛び出したので、ピッチャーが

すかさず3塁に送球するが、少し球がそれ3塁

ランナーがホームインして1点を先制されて

しまいました。

 

なおも1アウト2・3塁で、続く5番バッター

のピッチャーゴロを処理する間に2点目を失って

しまいました。

 

鹿折中学校は、その後2回・3回にも少しづつ

点を失い、4回終了して7対0と、流れは完全に箟岳中学校側にありました。

試合開始前に、箟岳中学校は昨年度準優勝

チームである事を知ったのがプレッシャーに

なったのか、動きがとても硬かった様に私には

見えました。

 

小学生チームと比べると、練習試合や大会出場

経験が特に今年は少ないので、仕方ない部分は

あるのですが、今後は強いチームと練習試合を

重ね、経験を積んでプレッシャーに負けない

精神力を養う事も「大切な課題」として見えて

来ました。

 

鹿折中学校は、5回表2アウト1塁で、1番

莉奈さんから4番愛華さんまでの4連打で

4点を返し反撃開始かと思われましたが、

時既に遅く、6回時間切れ試合は終了。

4対11で、1回戦敗退となってしまいました。

 

試合に負け、選手達は全員泣き崩れていました。普段、負けても泣くことなどない小学生達は、

先輩たちの泣く姿を静かに見つめていました。
いつも優しく面倒をみてくれる中学生のお姉さんたちのこの様な姿をみて、小学生にとって

私たちが口で指導しても伝わらない、言葉では表現出来ない何か心に響くものを、きっと

感じてくれた事でしょう。

 

お弁当の後は、小中学生一緒に楽しそうに過ごしていました。見ていて微笑ましい光景です。
小中学生が良い関係でコミニュケーションが取れ、今後も一緒にソフトボールを続けて欲しいと

願っています。

 

今日の試合から、たくさんの課題が見えてきました。しかし、それらを解決する良い話もあり

ます。

これまで、一番の問題に中学生チームの「グラウンドでの練習量が少ない」ということがあり

ました。中学校の校庭に仮設住宅が建つなど、色々な問題により、震災以降、グラウンドで

練習できるのは、気仙沼ホワイトタイガースとしては週1回・日曜日だけでした。

 

それが、送迎問題など幾つかの課題がようやくクリア出来て、11月からは、気仙沼ホワイト

タイガースとして、週2回(土日)練習することに決まったのです

 

さあ、これから来年の春に向け、小学生も中学生もビシビシ鍛えて行こう!

今度は、試合で勝ってみんなの嬉し涙がみられるように!