おっ!懐かしのメンバーが・・・。

今日は小学生の単独練習でしたが、うれしい出来事がありました。ランニング

ダッシュ等の体力アップトレーニングを終え、休憩していると体育館の窓の外から

中学生の女の子達が、体育館の中を覗き込んでいます。

 

「誰だろう?」と思いながら良く見ると、見覚えのある3人でした。

そう昨年まで、ホワイトタイガースで頑張ってきた、チーム創設メンバーのニジカさん

ルカさん・ミナミさんの3人でした。

現在は、気仙沼中学校の陸上部に所属し、まじめに練習をしているようです。

すかさず「おいで、おいで!」と私は手招きしましたが、照れくさそうで、中に入って

きません。それでも、私は窓に近づき声をかけると「陸上の練習が終り、帰るところ」

とのことでした。

それで私は「これからキャッチボールするところなので、小学生のキャッチボールの

相手をしてくれ!」とお願いすると「OK!」という事になりました。
先輩たちを知らない部員もいるので、先輩の名前をみんなに紹介してから、一緒に

キャッチボールを開始しました。最初は「彫刻刀で指を怪我して出来ない」と言って

いたルカさんも「やっぱり、大丈夫!」と、私とキャッチボールをします。

3人は、震災後、初めてのキャッチボールだといいます。にこやかな笑顔で、楽しそうに

キャッチボールをしていました。

1年振りというのに、全く違和感の無い、誰が見てもソフトボール経験者だと思える

軽快な動きでした。

陸上部で鍛えているので、体のキレも素晴らしい。3人とも、体がひとまわり大きく

なったので、パワーも付き、力強い動きでした。練習しなくても上手になってたのでは?

と思えるほどでした。

 

キャッチボールが終了し、ルカさんは「病院に行く」という事で先に帰りましたが、

ニジカさんとミナミさんは、トスバッティング・ティーバッティング・フリー

バッティング、そして、最後のノックまで練習に参加して行ってくれました。

何はともあれ「しばらく振りのソフトボールが楽しかった」という事でしたので、

私としても、本当にうれしかったです。

 

彼女たちを含め、ホワイトタイガース創設1年目のメンバーは、昨年小学生大会が、

全て終了後、中学生になってもソフトボールを続けるかどうか迷っていた時期が

ありました。

それで、私は、何とかして彼女たちにソフトボールを続けて欲しいと願い、気仙沼

ホワイトタイガース結成以来、約1年10ヶ月の彼女達の活動を紙芝居にまとめ、

これまで彼女達が頑張ってきた軌跡を、彼女達に伝えようと思ったのです。

誰一人グローブも持たずに集まって、ルールもまったく知らずにソフトボールを始め、

1年2か月後に宮城県大会で、強豪「松島ビクトリー」を破り、公式戦初勝利する

までの彼女達の努力した道程を改めて顧み、自分達が本当に良く頑張ってきた事を

知って欲しかったのです。

 

しかし、紙芝居が完成し、子供達に読んで聞かせようと思っていた5日前にあの

東日本大震災が、発生してしまいました。

そして、その機会を失ってしまったのです。

引き止めることが出来る状態でもなくなってしまったのです。
その後、彼女達は中学校に進学し、ソフトボール部が無いということもあり、

ソフトボールはやめてしまいました。

 

それでも彼女達は、それぞれの道で頑張っている様子でしたので、私はうれしく

思いました。

今は、またいつの日か彼女達がソフトボールを楽しむ日があれば、そして、

ソフトボールを通して多くの人達と交流したり、後輩たちに教える機会などが

あればいいなと、願っております!

 

さて、現在のホワイトタイガースの小学生チームも、今日はよく頑張りました。

特に体力アップトレーニングは、みんな真剣に取り組むようになってきました。
昨年までは、6分間走になると「靴の紐がはずれる子」「トイレに行く子」などが

いたのですが、今年はそのような事もなく、みんなよく頑張っています。

 

今日は、もりこ・サワちゃんが特に頑張りました。3年生のアミちゃんも頑張り

ました。

先週から、4年生のマリちゃんもピッチング練習開始してみましたが、なかなか

期待できそうです!

急激な上達は望みません。少しずつで良いから、前に進めばそれでいいと思います。

子供達に声かけあって、励ましながら行こう!