長澤ソフトボールキャンプレポート 後編

今朝は6時起床し、みんなで「にしき荘」

近くを散歩してみました。
宿舎のすぐそばに架かる吊り橋は、歩くと

揺れるのでスリルがあります。

吊り橋なんて珍しかったので、橋の上で

みんなで記念写真を撮ってみました。

 

「1たす1は?」「ニィー(^^)」「カシャ」
緑に囲まれて、早朝の澄んだ空気がとても

気持ち良かったです。

30分程散歩して、宿舎に戻り朝食です。

 

ニュースを見ると、気仙沼の方では、昨夜から

大雨で避難勧告が出され避難している人もいる

というし、仮設住宅では床上浸水をしたお宅も

あるというから大変です。

何も被災地に追い打ちをかけなくても・・・・。

天災がうらめしい・・・。
更に「ホーマック(出発時の集合場所)の

駐車場に置いてきた私の車と松尾さんの車も

この豪雨のため、もしかして浸水したのでは

ないか?」とメイちゃんママがいうので確認を

とってもらうことにしました。

 

この様に、ちょっと心配しながら「いただきま~す」と朝食が始まりました。
朝食には、焼き魚・生たまご・納豆などが付いていました。私は、「まいったな、車は大丈夫

かな?冠水していないかなぁ~。」と頭を悩ませていると、いつも感動を与えてくれる

リナさんが、ニコニコしながら「大槻さ~ん、頭でたまご割ってみてください!」ですって。

それどころでは無かったのですが「まったく~」憎めない笑顔に思わず笑ってしまいました。

 

さあ、今日はホワイトタイガースと志津川

中学校は、篠山中学校を会場に、篠山市内と

京都の中学校との交流試合が組まれていました。

 

ホワイトタイガースの第一試合は、対篠山中

と対戦し、第二試合は京都の樫原中と試合を

行いましたが、どちらも負けてしまいました。

その後、昼食会場の校舎内の広間までは、

篠山中学校のソフトボール部員の方に案内

してもらいました。

篠山中学校は石垣風にお城をイメージした

ような所もあり、とても学校とは思えない

外見で、博物館のようなとてもおしゃれな

建物でした。

午前中、篠山中学校で交流試合に参加した

9チームが一堂に集まり、篠山中ソフト部の

お母さん方が作って下さったカレーライスを

ご馳走になりました。

そのあとは、ホワイトタイガースと志津川

中学校の生徒が前で横一列に並び、向かい合って7校の中学校の生徒が整列し交流会が

行われました。

最初に各チームのキャプテンから、歓迎・激励の言葉が述べられました。どのキャプテンの

言葉からも、被災地を思いやる気持ちがひしひしと伝わり、感謝の気持ちで一杯になりました。

 

次に志津川中キャプテンと、ホワイトタイガース主将リナさんが、お礼の言葉を返しました。

 

続いて、選手一人ひとりに記念メダルをかけて頂き、志津川中とホワイトタイガースと

各チームとの集合記念写真を撮りました。

最後に、田本博子先生が、昨日約束したシドニー五輪の銀メダルを持ってきて、

みんなに見せて頂きました。

私もちゃっかりその銀メダルを首にかけ写真を撮らせて頂きました。(^^)//

午後からの第3試合目は、篠山市の丹南中学校との試合で、長澤キャンプ最終試合と

なりました。本日3敗で、気仙沼ホワイトタイガースの通算成績は1勝5敗で終了

しました。

 

試合に続き3つのグループに分かれて、合同練習会が行われました。少し雨が降り出し、

小雨模様となりましたが、選手たちは、皆、真剣かつ楽しそうに取り組んでいました。

シドニー五輪の銀メダルの田本先生は、守備の指導をされていましたが、148cmの

小柄な体でありながら、その迫力と素晴らしい指導力には、「さすがメダリスト」と

脱帽すると共に、アスリートとしての凄さを感じさせられました。

 

体の小さな子供達にとっても、憧れの人・目標とする人になったことでしょう!

合同練習会が終了し、いよいよお別れの時間となりました。

 

我々は、帰る支度をはじめ、他の学校の生徒達は、続きの交流試合を開始しました。

バスに乗り込み、校門脇で保護者の方々に見送られバスは出発しました。

校庭脇に出ると、交流試合をしていたすべての選手たちが、試合を一時ストップし、

道路沿線に並び我々に手を振って見送ってくれたのでした。

 

本当に感動のシーンで言葉になりません。

我々も、一生懸命に手を振りかえしたのでした。


余韻に浸りながら「こんだ薬師温泉ぬくもりの郷」に行き、みんなで温泉につかり、

今日の汗と疲れを流しました。

ものすごい人込みでしたが、その後、子供達はお土産買いに夢中でした。

そして、ここで夕食を頂き、予定の1時間遅れで植野会長さんに見送られながら

帰路に就いたのでした。

 

篠山に到着し植野会長さんが出迎えて下さってから、篠山市を去るまでの間は本当に

感動の連続で、まるで「ソフトボールの龍宮城」にでも行ってきたような気持ちに

りました。

 

私にとって篠山市は、また必ず来てみたい街のひとつになりました。いつの日か、

一人旅でふらっと訪れ、ゆっくりと温泉にでも浸りながら、今回の事を思い出して

みたいなと思っています。


長澤キャンプの招待して頂くにあたり、篠山ソフトボール協会の植野会長さんをはじめ、

丹波篠山ソフトボール協会理事長の崎本正人さん、気仙沼からずっと同行してくださった

山形の松尾さん、田本博子先生、「長澤キャンプ」開催に係った全てのソフトボール

関係者の方々、お昼等の準備をしてくださった保護者の方々、募金等のご協力を頂きました

篠山市民のみなさま、一緒にキャンプに参加したソフトボール選手のみんな、全ての

人たちに感謝申し上げたいと思います。

 

日本には、ソフトボールを通した素晴らしい仲間がこんなにもたくさんいるんだ!

我々はこの篠山に来て、どんなにか勇気づけられたことでしょう!

我々、そして子供達にとって「丹波篠山・長澤ソフトボールキャンプ」は、一生涯

忘れる事のない「宝の思い出」となりました。

「みなさん、本当にありがとうございました!」