摺沢小学校との練習試合は得るものが多かった

今日は、岩手県一関市摺沢小学校に練習試合に

行ってきました。摺沢は車で40分程の場所と

近いので、気仙沼と天気はほぼ変わりない

はずです。気仙沼を出発する時、雨が結構

降っていたので、試合は出来ないだろうと

思い、体育館で合同練習をするつもりで

出かけました。

摺沢小学校に着く頃には雨は上がり、お父さん

方がグランド整備をされていました。

少し時間を置けば、何とか試合ができそうな

様子でした。

 

とりあえず、グランド整備はお父さん方にお任せし、私たちは体育館に入り、まずは合同練習を

始めました。

子供達は、お互いに1列に向かい合って、

簡単な自己紹介をしてから、両チーム一緒に

ウォーミングアップ・キャッチボール・

トスバティングまで行いました。

丁度11名づつと同じ人数でしたが、摺沢の

子供達の方が数段大きな声が出てました。

気仙沼の子は、なかなか声が出てきません。

 

お父さん方の渾身のグランド整備のおかげで

コンディションは回復し、使える状態に

なったので、グランドに移動し練習試合を

行うことになりました。

第1試合は、もりこの先発で試合開始です。

初回3点を取り、2回終了までは4対1と

リードし、こちらのペースでした。
しかし、3回裏、いつものように泥沼の

1回にはまり、あっけなく逆転され、終って

みると15対4ので大差で敗れてしまいました。

摺沢の子供達は、すごい元気で声がいっぱい

出ていました。一方、我がホワイトタイガースは

みんなソフトボールをやらされてるという感じ

で、声は出ないし、まったく試合を楽しんで

いなかった。

 

ひとつのミスから点数を取られ、気持ちが落ち込み、声が出なくなり、またエラーをするという

悪循環にはまり、どんどん泥沼に沈んでいってしまった。

毎年の事ですが、この部分を改善できないとなかなか勝つことはできないでしょう!

 

1試合目終了後「まったくチームになってない。お互いに声をかけあうこともないし。

なんとかみんなで頑張ろうという気持ちが伝わってこない。ただやらされてる感じで、

やる気が感じられない。今の状態では、応援に来たお父さん、お母さんもがっかりする

だろうし、東日本大会への参加は取りやめにする。

大会に行ったところで恥ずかしくてしょうがない。勝っても負けても“よく頑張っ!”と

思われるような試合をしないといけない!!!!」

「昼食後、サワキャプテンを中心に何が足りないのか、みんなで話し合って考えろ!」

と喝を入れました。

昼食は、摺沢のお母さん方が作ってくださった

豚汁をみんなで頂いた。とてもおいしかった。
昼食時、摺沢小の小島コーチとお話ししました。

その中で、当初小島コーチは全くソフトボール

には興味はなかったという事を聞きました。

それが、小学生ピッチャーが投げるスピード

ボールをみて、更に娘さんがソフトボールを

始め、すっかりソフトボールにはまっていった

と言うのです。
娘さんは、5年生でキャプテンを務め頑張って

いるそうです。私には娘はおりませんが、

人様の娘さんでも一生懸命ボールを追う姿をみて

何度も感動させられることがありますので、もし、自分の娘がソフトボールをしていたらと

思うと、間違いなく今以上に熱いものが込み上げてくることでしょう!

我が家の3男坊も小学5年生になり、野球部で試合に出るようになってきました。

先日の練習試合では「ホームランを打ったよ!」とハリキッテ帰ってきました。

さて、昼食後子供達は、円陣を組んで何やら

相談をしていたようです。

何を話し合ったのかはあえて聞かず、様子を

みることにしました。
さあ、第2試合が始まると、1試合目とは

うって変わって、応援にも凄い声が出て

いました。

1回表ホワイトタイガースは1点を先取。

その裏、マウンドに立ったのはマリちゃんです。

ワンアウトを取った後、なかなかストライクが

入りません。

2番手にコマッチャンにも投げさせてみました

が、ストライク入らず3番手のサカナちゃんにバトンタッチです。

やっとストライクが入りましたが、8点を取られてしまい、あっさり逆転されてしまい

ました。やはり練習不足です。

しかし、その後さかなちゃんが2回・3回を0点に抑えたのは、今日の収穫です。

もりこが崩れかけた時にワンポイントリリーフで投げさせることが出来そうです。

そして、今日2つ目の収穫は、子供達の前向きな

姿勢です。7点も差をつけられたのに、今度は

腐ることなくずっと元気に声を出し続けられ

ました。昼食後の話し合いが、効いているよう

です(^^)。

私も、子供達が楽しい雰囲気で戦えるように

努めました。段々追い上げてイケイケムードに

なって来た時、4番コマッチャンは何となく

表情が硬そうです。そこでコマッチャンには

「思い切って3つ振ってこい!ボールをハゲ

頭と思って思い切り叩いてこい!」と、訳の

分からないアドバイスを贈ります。
コマッチャンは、ニッコリと微笑んでバッターボックスに入って、思いっ切り良くバットを

振りました。するとバットは「ハゲ頭」いやボールを確実にとらえ、ライト前ヒットに。

こうして4回表に8対8まで追いつきました。

 

その後、1アウト満塁から逆転できなかったのは悔やまれます。

 

4回裏、サヨナラヒットを打たれ敗れはしましたが、1試合目とは全く異なる内容の試合を

することが出来ました。
勝ち負けよりも「自分たちで何が足りないのかを考え、それをしっかり実践できた」という

事は、素晴らしい進歩です。

試合後のミーティングでは「今日の2試合目のように最後まで絶対に諦めず、みんなで元気を

出して戦うことが、大切」という事を話ました。

 

最後に「今日の2試合目のような試合が出来るなら、前橋(東日本大会)も少し近づいて

くると思います。」と付け足しておきました。

 

一生懸命戦ったという充実感からか、子供達の表情もイキイキとした感じを受けました。

 

今日は、合同練習に試合にと十分交流を計れました。

摺沢の子供達の「一生懸命元気に声を出す」姿からホワイトタイガースの子供達は自分たちが

足りなかったことを感じとったと思います。

監督さんからも、ピッチングのポイントを教えて頂き「なるほど」と思えるところがあり

ました。子供達と真剣に向き合っている小島コーチのひたむきさには感心させられました。

 

この様に、今日は本当に有意義な一日となりました。

摺沢のみなさん、本当にありがとうございました。