丹波篠山・長澤ソフトボールキャンプ その2

朝6時前に起床し、荷造りをした後、朝食会場の

温泉へ移動する為に外に出ると、山に囲まれた

篠山の澄みきった空気がとても気持ち良く

おいしく感じられました。

 

バスで15分位揺られると「こんだ薬師温泉

ぬくもりの郷」に到着です。

通常なら、オープン前の営業時間外ですが、

今日は我々のために、特別に朝食を準備して

頂いたようです。

ごはんや味噌汁の配膳は、誰ということもなく

気を利かせ、手際良く子供達がお手伝いを

してくれました。さすが女の子達ですね!

 

食事を済ませ、本日、最初の行事である

「第10回大会講演会」会場の今田グランドに

移動しました。

 

グランドには、既に多くの選手達が集合して

いました。

講演会と言っても、主役は我々気仙沼ホワイト

タイガースです。

 

歓迎式では、チーム紹介や東日本大震災の

体験談や現状を話すことになっていました。

簡単な打合せをして、我々は、壇上に用意

されたイスに座りました。

 

実行委員長の崎本さん、篠山ソフトボール協会

会長の植野さんと次々に挨拶を頂きました。

 

どなたのお話の中にも「震災後3年が経ちますが、我々は、被災地を忘れません。」と

いう思いが、心から伝わってきました。本当にありがたい限りです。

 

続いて、我々の出番です。

 

最初に、私からお礼の挨拶とチーム紹介をしました。

 

約1,500人もの人を前に話しをする貴重な機会なので「嫌だぁ。」ではなく

「ありがたい機会」と捉えようと思いましたが、いざ壇上に立つと「緊張」してしまい、

喉がカラカラになり、何を話したのかあまり覚えていません。(;"";)

その後、地元篠山の代表チームから歓迎の言葉と

ボールを贈呈されました。

各チームのキャプテンの話す言葉にも心を

打たれました。

 

更に、林コーチからも震災の体験談と現状報告

そして、ホワイトタイガースのメンバー一人

一人が、自己紹介をしました。

みんな立派に話しました。

まずは、メインのイベントが無事終了し、ほっと

しました。あとは、篠山での残された時間で、

交流試合を楽しむのみです。

本日の1試合目は、はとり中学校(名古屋市)と

行ないましたが、5対1で敗れてしまいました。

 

休憩中には、昨日に引き続き、応援に来てくれた

友人の秦さんから、アイスクリームなどの差し

入れなどを頂きました。

ありがとうございました。

 

その後、試合には出ていない小学生のココノ

ちゃんとユウハちゃんが先輩のお姉ちゃん

達を相手に休むことなく、ピッチング練習

などをしていました。

年代を超えて楽しそうに練習するる姿は、見ていて微笑ましかったです。

2試合目は、弥刀中学校(東大阪市)と行いました。

この試合も、残念ながら8対1で負けてしまいました。

結局、6戦6敗でキャンプの全日程を終えました。

 

なかなか思い通りの戦いは出来ませんでしたが、普段なら、戦うことのできない関西のチーム

との交流試合、そして、被災地に思いを寄せていてくれる日本中の多くのソフトボール仲間と

過ごした篠山での2日間の思い出は、子供達それぞれの心の中に深く刻み込まれたと思います。

会場を後にする前に、現在は京都の嵯峨中学校

で監督をされている、シドニーオリンピック

銀メダリストの田本博子さんと一緒に

集合記念写真を撮影させて頂き、

「こんだ薬師温泉ぬくもりの郷」に向かい

ました。

 

 

我々のバスが帰路につくことを知ると、交流

試合をしていた選手達は、試合を一時ストップ

して、我々に手を振ってくれました。

そして、隣のグランド前を通る所でも試合を

一時中断して、みんなで手を振ってくれました。

 

我々もみんなで、大きく手を振って、別れを惜しみました。

 

感動的な場面でした。私も目頭が熱くなりました。みなさん、本当にありがとう・・・・。

楽しい時間は、あっと言う間に過ぎるものですが、篠山での2日間の出来事を振り返り

ながら、ゆっくりと露天風呂に浸かりました。

 

今日の温泉は、より一層気持ちは良く、至福な時となりました。

 

よく考えると、10日振りの湯船です。インドネシアへ出張に行っていましたので、

あちらでは、浴びるのは水シャワーだけで、そういう意味でも至福の時でした。

 

夕食後、植野会長さんにお礼の挨拶をしてバスに乗り込み、一路、気仙沼を目指しました。

 

この2日半の活動を通して、子供達は小学生からももいろタイガースまで、すっかり仲良く

なったようです。

今後、ホワイトタイガースの活動の中でも、今回の篠山キャンプで学んだもの、

感じた事などを通して、チームにも必ず良い影響があると確信しています。

  

今回で篠山キャンプは終了ということですが、私の心の中では、きっと何らかの形で

ソフトボールイベントが、これからも続いて行く事を信じております。

また、いつか篠山を訪れる日が来ることを心から願っております。

 

今回と前回の2度の篠山への招待によって、我々が、経験した心に残る

出来事や素晴らしい出会いは、もしソフトボールをやっていなかったら、

全て無かった事になります。

 

その事を思うと、ソフトボールをやっていて本当に良かったと心の底から思いました。

今、気仙沼地域も少子化の波によって、ソフトボール消滅の危機に直面しています。

 

しかし、篠山に来て「ソフトボールという素晴らしい団体競技を絶対に無くしてはいけない」

と改めて心に強く感じています。

 

厳しい状況ではありますが、これからも頑張っていきたいと思います。

そして最後に「丹波・篠山長澤ソフトボールキャンプ」への招待にあたり、篠山ソフト

ボール協会の植野会長さんをはじめ、山下事務局長さん、崎本大会委員長さん、

そして、この篠山キャンプを支えて頂いた全てのみなさまに心から感謝を申し上げます。

 

「篠山」は、我々にとっては、一生忘れることの出来ない思い出の地となりました。 

 

本当に本当にありがとうございました。