第28回宮城県小学生ソフトボール大会 前編

大会前日の夜、私は、春以降の練習試合の

スコアブックをみて、今日の宮城県大会先発

オーダーを検討しました。

 

春先に比べると、少しは点が取れるように

なってはきています。

このチームは、大量点は取れないが、泥沼の

1回という大量失点もされない特徴もあります。

 

我がチームが勝つためには、少ない点数を

取り、最少失点に抑えて逃げ切るしか

ありません。

オーダーの決めるには、打撃力は当然ですが、バント・走力・バットにボールをあてる

ことができるか、相手投手との相性など、いろいろな要素を考慮して決定します。

 

抜ける髪も少なくなった頭をフル稼働して考えたオーダーは・・・・

 

1番 ピッチャー アンリちゃん   2番 サード ユナちゃん

3番 キャッチャー マリンちゃん  4番 ファースト オトカちゃん

5番 ライト ナナミちゃん     6番 ショート サワキちゃん

7番 セカンド アミちゃん     8番 レフト ユウハちゃん

9番 DP ココアちゃん/センター ココノちゃん/控え ヘキルちゃんとマナちゃんです。

 

そして最大のポイントは、右腕肉離れのため投球練習を我慢してきた「エースのアンリちゃん」

がどこまで投げれるか?です。

朝、7時気仙沼小学校に行きました。

地元気仙沼での開催は初めてのことです。

会場準備をしていると、ホワイトタイガースの

子供達、ソフトボール関係者、相手チームと

だんだんと集まり出し、いよいよ大会が始まる

という熱気を帯びてきました。

 

でも、残念なことに震災後、参加チームは

僅か2チームとなってしまいました。

試合前の最後の練習の時、私は、昨晩考え

ついた「今日の試合で各自がすべき事」を

一人ひとりに個別に話ました。

いよいよ開会式が始まり、選手宣誓はホワイトタイガース主将アンリちゃんが立派に

行いました。(パチパチ!)

 

さて、試合はホワイトタイガースの先攻で始まりました。

1回の表、トップのアンリちゃんのピッチャーゴロがエラーを誘い、アンリちゃんは

2塁まで進みます。2番ユナちゃんの初球3盗を決めますが、ユナちゃん敢え無く三振。

「バットにあてて転がしてさえくれれば、1点は入るのだがな・・・」と思っていたら、

いきなり3塁ランナーのアンリちゃんが、一瞬の隙をついて「ディレードホームスチール」で

1点を先取しました。一瞬の出来ごとに、私もちょっと驚きました。

 

その後、マリンちゃんがショート内安打で出塁し、パスボールと盗塁で3塁まで行きますが

4番オトカちゃん、5番ナナミちゃん空振りの三振に倒れ1点止まりでした。

相手ピッチャーもなかなか良さそうなので、大量点は厳しいなと思えました。

 

1回の裏マウントには、アンリちゃんが上がります。

右腕肉離れのため、2週間ほどピッチング練習はさせていませんでしたが、しっかり

投げることが出来るのだろうか?

試合前に、アンリちゃんに「腕は大丈夫か?」と尋ねると「大丈夫ですよ。バッチリです!」

と自信満々の様子でした。この自信は、どこから来るのだろうか?父親譲りか?(^.^)

 

トップバッターを三振に打ち取ったと思いきや、キャッチャーが取れず振り逃げ、更に

キャッチャーの悪送球で、ランナーは一挙に2塁へ。 あれれ、嫌な予感・・・。

 

その後、3盗されましたが、2番バッターは三振で1アウト3塁です。

次のバッターをピッチャーゴロに打ち取り、アンリちゃんは、ホームへ投げますが、

これがフィルダーチョイスとなり、1対1の同点となりました。

尚もランナーが1塁に残り、ワンアウト1塁から、次の4番バッターをフォアボールで

歩かせ、盗塁・ワイルドピッチ・パスボールでさらに2点を失います。3失点目です。

 

しかし、ズルズルと泥沼にはまらないのが、今年のホワイトタイガースです。

その後は、アンリちゃんは踏ん張って、二者連続三振に抑えました。

 

1回を終了し、1対3と逆転されてしまいますが、ここは何とか3点に抑えることが

出来ました。子供達の動きがまだちょっと硬いですね。

しかし、不思議に私は「逆転勝ちした方が喜びも大きいからな!」という思いで、

何故か負ける気がしませんでした。

2回の表、ホワイトタイガースの攻撃は、6番サワキちゃんが三球三振。

7番アミちゃんは、ストレートのフォアボールで出塁します。

2盗を試みセーフにはなりますが、捻挫あがりのアミちゃんは走るのが遅いのなんのって

ハラハラさせられました。(^^

 

9番ココアちゃんの時、キャッチャーがポロリとボールを落とした時、アミちゃんは、

またしても3塁を狙いますが、これまた遅いのなんのなかなか前に進みません。

3塁に送球されタッチアウトでスリーアウトチェンジです。

でも、あのタイミングは決して暴走ではありません。ただ、遅すぎただけです。

アミちゃんの、前の塁を狙う積極的気持ちは、大したものです。

 

2回の裏、アンリちゃんは立ち直ります。

7番バッターを三振。8番バッターはバントするも、キャッチャーマリンちゃんの好守で

ツーアウト。セカンドアミちゃんもしっかりベースカバーに入ります。

続く9番バッターも三振に抑えます。

 

3回表は、9番ココアちゃんからの攻撃です。

ココアちゃんがフォアボールで出塁したので、チャンス到来と思いましたが、アンリちゃん

敢え無く三振。その間にココアちゃんは3塁まで進みますが、その後、2番ユナちゃんの

三振振り逃げの時、ココアちゃんはホームでタッチアウト。ツーアウトとなりました。

ちぐはぐな攻撃で、なかなか点が入りません。

 

しかし、続く3番マリンちゃんの左中間へツーベースヒットと、4番オトカちゃんの

ショート内安打で2点を奪い、3回表を終了し「3対3」の同点に追いつきました。

 

3回の裏、守りにつきますホワイトタイガース 、1番バッターをショートフライエラーで

出塁を許すも、キャッチャーマリンちゃんが2盗を阻止し、1アウトを取ります。

いやぁ~、マリンちゃん大したものです。キャッチャーになってから、まだ1ヶ月

そこそこですが、盗塁をアウトにしました。ホワイトタイガースの歴代キャッチャーで

6月のこの時期に盗塁をアウトに出来たキャッチャーがいたでしょうか?

夏休み過ぎ位まで、アウトに出来なかったと記憶してますが?

 

さあ、話を戻します。

続く2番バッターにフォアボールを与え、ワンアウト1塁から、3番バッターの初球に

盗塁をされます。

ショートがもたつく間に、ランナーは一挙にホームまで走り、またしても3対4と

突き放されてしまいました。

でも、ここから、アンリちゃんは、3番・4番を連続三振に打ち取り、何とか3回を

踏ん張りました。

 

ホワイトタイガースが、1点差を追いかける展開です。

さぁ、この後、どんな戦いになるのでしょうか? それは、後編で!

 

「がんばれ!気仙沼ホワイトタイガース!!」