死闘の末、鹿折中学校ソフトボール部県大会出場決定!!!

今日は、鹿折中学校ソフトボール部の

外部コーチということで、中体連地区

大会に参加して来ました。

 

ゴールデンウィーク後、何度か鹿折

中学校の練習を見てきましたが、大会

2~3日前に突然のベンチ入り要請を

依頼されたのですが、審判要員である

私は「審判が4人以上揃えば引き受け

ます」と言っておきました。

すると、何とか審判員の数が揃った

ので、お手伝いさせて頂く事になり

ました。

正直、鹿折中学校ソフトボール部は、9名丁度の上、怪我人続出の状況でしたので、引き受ける

のも、気が重たいものがありました。

しかし、少しでも鹿折中学校の為になれればという思いから引き受けたのでした。


気仙沼・本吉地区は、鹿折中学校と志津川中学校の2チームだけなので、即決勝戦です。


志津川中学校さんは、今年はなかなかまとまった良いチームです。


試合前に「3年生1人で頑張って来たヒナ先輩にとっては、最後の中体連なので、みんなで

頑張って勝利をプレゼントしよう!」と話をしました。


さて、鹿折中学校が後攻で試合は始まり

ました。

マウンドには、1年生のアンリちゃんが

立ちます。

初回、アンリちゃんは2本のヒットなど

で1点を失います。

その後は、アンリちゃんと志津川中学校

のアベ投手との投げ合いが続き、お互い

点を取る事が出来ません。

5回の表が終わり1対0のまま、残り

時間が5分となり、鹿折中学校最後の

攻撃を迎えます。

5回裏、この回トップのアミちゃんが、1-2塁間に打った打球がエラーを誘い、出塁します。

(アミちゃん持ってますね!)

何とかアミちゃんを2塁に進めて、1番のアンリちゃんに回したいところですが、

8番メイちゃんは敢え無く三振。

9番の新1年生のサラちゃんもあっさり2ストライクまで追い込まれます。

しかし、その後サラちゃんは何とかバットにボールを当て、打球はショートの前に転がります。

これでアミちゃんが2塁に進み、2アウト2塁で、アンリちゃんに回ってきました。

もうここは、アンリちゃんを信じ、全てを任せるしかありません。


緊張の一瞬です・・・。


ここでアンリちゃんは、みんなの期待に応えてくれました!

アンリちゃんが、思いっきり打った打球は、レフト横を破りツーベースヒットとなり、

アミちゃんが、ホームを踏んで、最後の最後で1対1の同点に追いつきました。

サードのランナーコーチをしていた3年生のヒナちゃんは、もう涙ボロボロです。


続く2番ミウちゃんは、惜しくもセカンドランナーに倒れ、同点のまま時間切れとなりました。


涙ぐむアンリちゃんに「ここからが勝負だぞ!頑張って!」とマウンドに送り出します。


それで6回からは、タイブレーカーとなり、ノーアウト2塁からの戦いとなります。

6回の表、アンリちゃんは、2点を失います。

またしても鹿折中学校は、絶体絶命の崖っ淵に追い込まれます。


しかし、鹿折中学校もあきらめずに頑張ります。

相手のエラーもあり、何とか2点を返し3対3に追いついたのでした。

神がかった「粘り」を見せてくれます。勝利への執念か?


まさかの同点に、またしても泣き出す子もいて、泣きながらの戦いとなりました。


続く7回表は、ノーアウトから志津川中学校4番のヒットでいきなり1点を失います。

応援に来ていた齋藤コーチが「アンリ、一点はいいんだ!」と激励の言葉をかけると

アンリちゃんはそれに直ぐ反応して「良くない!!」と叫び返します。

強気のアンリちゃん、その後は踏ん張り、後続をファーストフライ、三振、三振と打ち取り、

この回を1点で切り抜けましたが、またしてもピンチです。

 

7回の裏、鹿折中学校の攻撃は、9番サラちゃんからでした。

上位に回る好打順なので「1点は返せるな」とポジティブに考えていましたが、2塁ランナーに

入るメイちゃんが何と「足が痛くて走れません・・・・」と言ってきました。

私は、メイちゃんに「交代は居ないのだから(部員が9名だから)何とか頑張ってくれ!

ひとつのプレーでサードまで来て、その次のプレーでホームまで来ればそれで良いから、

無理のない程度で頑張れ!」と言いました。

 

さあ、運命の7回裏が始まりました。


1アウト2塁から1番アンリちゃんが、ライトにヒットを放ち1・3塁とチャンスを広げます。

その後、パスボールで、3塁ランナーのメイちゃんがホームインして、4対4に追いつきました。

メイちゃん良く走りました。無理させてごめんね。


さて、ツーアウト3塁となり、3番のトモちゃんを迎えます。

トモちゃんは、鹿折応援団の全ての期待を背負いながら、笑顔でバッターボックスに入ります。


ワンボールからの「2球目」をトモちゃんは見事とらえました・・・・


ボールはセンター前に綺麗に弾き返され、「ヤッターァァァ!!!!!!」


5対4で鹿折中学校のサヨナラ勝ちが決まった瞬間です。


選手達は、もう涙ボロボロ状態です(トモちゃんは笑顔(^_^)v)。

お父さん、お母さん、応援の方々もみんな大喜びで、歓喜に包まれます。

いやぁ~、選手達は、本当に良く頑張りました。


凄い試合でした。


鹿折中学校は、昨年の新人大会は、メンバーが揃わず出場を辞退しました。

そんな中、3年生1人で頑張って来たヒナちゃん、ソフトボールを続ける為に鹿折中学校を

選んだアンリちゃん、捻挫をこらえ頑張ったメイちゃん、まさに9人がひとつにまとまって

全員で掴んだ勝利だったと思います。


こんな素晴らしい試合の感動の輪に入れて頂き、本当に感謝です。


志津川中学校の選手の中には、ホワイトタイガースの試合を手伝ってもらった子も数人います。

鹿折中学校さんには、出場する県大会では、気仙沼・南三陸の代表として、志津川中学校さんの

分も頑張って欲しいと思います。


「鹿折中学校ソフトボール部優勝、本当におめでとうございます!!」