バリ島レポート その3


バリ島の高校訪問も今日で最終日

なので、ちょっと遠くまで足をのばし

タバナン第二高校に行って来ました。


到着して先生の話を聞くと、まだ

用具はなく、

「全員が今日初めての練習」

ということでした。

1年生の中から希望者を募って、

集めたという、まさに出来たて

ホヤホヤのチームです。


最初に「ソフトボール/ベースボール

を知っている人?」と尋ねてみると

みんな声を揃えて「知ってるぅ〜!」

と元気に答えてくれましたが、

いざキャッチボールをしてみると

あちこちから、「これは(グローブ)、

どっちの手につけるの?」と大騒ぎ

が始まりました。


20数年前、初めてバリ島にソフト

ボールを教えて来た当時を

思い出させてくれました。(^^

持参した用具では足りないので、

今日も男女に分けて行ないましたが

みんな笑顔で本当に楽しそうでした。

「どうしたら上手になれるの?」

「この投げ方でいいですか?」

など、素朴な疑問を聞いてきます。

そこで、いつもホワイトタイガースの

子供達にも話しているように、山に

登ることに例えて「急に上手には

なれないよ。山の頂上に登る時も、

飛び跳ねて登ることは出来ない

でしょう。でも、一歩ずつ、少し

ずつ前に進むことで頂上にたどり

着けます。


ソフトボールも同じで、少しずつ練習を続けることで、誰でも必ず上手になれるよ!」

と話すと、みんな大喜びして拍手喝采。


そして、打ち方のお手本という事で

ボールをトスしてもらい、遠くに

一本飛ばしただけで、またまたみんな

大騒ぎです。

こんなおっさんでもソフトボールを

通して、異国の子供達と心を通わせる

事が出来るなんて嬉しくですね。

素敵な事です。

 

バリ島の子供達の純粋な眼差しと

元気で素直な反応に、本当に心が

癒されます。



みんなの笑顔から「勝敗も大事ですが、スポーツの原点である楽しむことを忘れてはいけない。」

そんな思いを強く感じました。

楽しい時間は「アッ!」という間に

過ぎてしまい、いよいよお別れの

時間になりました。

「ソフトボールの練習どうでした?」

と尋ねると、みんな声揃えて

「楽しいい!」と返ってきました。

 生徒達から

「また明日も練習したい!」

という声が聞こえてきました。


先生は「これか毎週金曜日の夕方、

練習をしよう!」と生徒達に話して

いましたが、「まだ、用具が無い状況

でどうするのかな?」と思いながら、話しを聞いていました。


最後に「校長先生にソフトボールやりたいので、用具買って下さい!とお願いしてみて!

みんなのやる気が伝わればきっと買ってくれるよ!」と無責任な事を言いながら

「日本に帰ったら中古の用具でも集めよう」と思うのでした。


来年2月の再会を約束し「Sampai jumpa lagi!」

(サンパイ ジュンパ ラギー!/また会いましょう!)と言ってお別れしました。