いよいよ今日は、小学生宮城県大会
の日です。
子供達に内緒にしていた計画を実行
する日でもあります。
今年の気仙沼ホワイトタイガースの
小学生チームは、これまでの練習
試合の結果(８戦７勝１敗)からも
分かるように、例年になく力を
つけた、期待の出来るチームです。
しかし、残念ながら、石巻ソフト
ボールクラブさんのメンバーが
揃わず、戦わずして全国大会出場の
権利を取得するという事態になって
いました。
それでは子供達のモチベーションも下がるだろうし、可哀相なので、子供達には内緒にして
おいて、大会当日にお父さんチームのブラックタイガースが会場に現れ、お父さんチームを
倒したら、全国大会に参加する。
そして、引き続き「全国大会出場を祝う会」を行うという計画を立てました。(^^
今日の予定を説明します。
「参加チームが２チームなので、試合開始は午後になりました。相手チームは１０時半頃に
来ると思いますので、我々はそれまでに会場の準備をし、その後試合に備えます。」
子供達は疑う余地もなく、準備に取り掛かります。
「相手は、どんなチームですか？」
「ほとんど情報がないけど、小学生にしては体がデカイらしいよ！」と齋藤監督がニコニコと
答えます。
大体会場準備が整ったところで、子供達は練習に取り掛かります。
我々お父さんチームは校舎裏に行き、新調していたブラックタイガースのユニホームに着替え
校庭に向かいました。
校舎前にブラックタイガースが整列
すると、子供達も練習をやめ整列し、
校庭を挟んでお互いに挨拶を交わし
ます。
子供達は「最初に練習試合するの？」
と驚いた様子でした。
そこで、齋藤監督が事情を説明しま
した。
「石巻さんはメンバーが揃わな
かったので、参加しないことに
なりました。
それでブラックタイガースと試合
をして、倒すことができたら、
全国大会に参加します。
しかし、負けたら参加しません。」と話します。
子供達は、すぐに戦闘モードになり、やる気満々・勝つ気満々です。
最初にお互いにフィールディングをしましたが、その間子供達は、真剣にお父さん方の動きを
見ていました。お父さん方も思ってた以上に上手そうです。
さて、試合は小学生チームの先攻で始まりました。
トップのナナミちゃんがいきなりヒットで出塁します。
続くココアちゃんの打った打球は、レフト左横を破りホームランとなり、ホワイトタイガースが
２点を先攻します。このホームランで子供達は勢い付き、その後も点を重ね、２回が終了して
６対０とされてしまいました。
しかし、ブラックタイガースも頑張
ります。
５回の表が終了時点で７対５と追い
上げます。
そして、２点差でいよいよブラック
タイガースの最後の攻撃を迎えます。
攻撃の前に、ブラックタイガースは
円陣を組みます。
「くれぐれも逆転サヨナラ勝ちは
しないように！行くぜぇー！」
「おぅ！」と気合いを入れました。
そして、なんとツーアウト２、３塁
という最高の場面で、私に打順が
回ってきました。
ここでホームランを打てば、子供達の夢は弾けてしまいます。
私が打席に入ると、キャッチャーのナナミちゃんが「まずいなぁ」とポツリと囁いたのが聞こえ
ました。マウンドには、大会を前にして緊張していたさサワキちゃんが立っています。
カウント１ボール２ストライクから
私は「ここで大ファールでも打って
盛り上げてやるか？」と思い、
第３球目を思いっきり打ちに行くと
チェンジアップで大きくタイミング
を崩され、空振りしてしまいました
(本気)。ダメだこりゃ。
ここで作戦を変更して、１点を取りに
行くことにしました。
次の球を１塁側にセフティーバント
すると打球はファールグランドへ。
「何すぅ～！」。スリーバント失敗
で、バッターアウト。試合終了。
子供達は飛び跳ねて「ヤッター！勝ったー！」と大喜びです。
子供達の姿に私も感動しました。いやぁ～良かったですね！全国大会出場おめでとう！
この後は、約束通り、場所を大川
せせらぎ公園に移し、焼肉で
「全国大会出場祝賀会」です。
お天気も快晴で、最高の祝賀会と
なりました。
子供達は小川に入り、何か生き物を
捕まえたり、とても楽しそうでした。
朝から場所を確保して頂いたり、
子供達を驚かせようと芝居をうって
頂いたり、本当にありがとうござい
ました。
これまで念願だったブラック
タイガースも結成することもでき、
敗れはしましたが、子供達の飛び
跳ねて喜ぶ姿を見て、「企画」は
大成功だったなと嬉しく思いました。
お陰様で我々もビールが進み、最高
のひと時を過ごさせて頂きました。
帰る時には、すっかり出来上がってしまいました。
小学生チームも第１段階の目標は、クリアできました。
さあまた、次の目標を目指して、みんなで頑張りましょう！
みなさん、今日も本当にありがとうございました。
