27年の時を超えて その2

今回も、インドネシア共和国スラウェシ島(太平洋戦争時代はセレベス島と呼ばれていました)で、昨年地震による津波被害を受けたパル市訪問の模様をレポートします。

 

朝8時半、元教え子選手が務める小学校に集合して、子供達と大人達が一緒になってソフトボールを楽しみました。

子供達は、初めて行うソフトボールです。そして、大人達は十数年振りのプレイなので、どちらも足がもつれて転んだり、多いに盛り上がりました。(^^)

休憩時間には、『カチャンヒジョウ』という青小豆のおしるこようなインドネシアのスィーツやお菓子、それから、27年前に私がよく飲んでいたコカ・コーラを用意してくれました。当時は常温で冷たくありませんでしたが、今回は良く冷えていましたね。歳月の流れを感じます。それにしても、コカ・コーラのこと、よく覚えていてくれましたね!

休憩時間の方が長く、写真を撮ったりして終了です。

ソフトボールでの交流の後、昨年起きたパル地震の地滑り現場にみんなで行きました。

女子選手達は「これまで怖くて来れずにいて、今回初めて来た」と話していました。変わり果てた街の風景を見て驚いていました!

その中で、一人の選手の自宅も全壊したという事で、その現場にも立ち寄りました。瓦礫の下には、まだ旦那さんが埋もれたままで、スリッパだけが見つかったと話していました。信じられない話ですが、パルでは日本の様な建設用重機がほとんどないので、遺体の捜索にも限度があり、そのまま放置された状態というのも珍しくない事なのです。

この周辺は、大きな地滑りで一瞬にして街が飲み込まれ、未だに数千人の遺体が土砂の中に埋もれているということです。どうにも出来ない現実。胸が締め付けられる思いでした。被害のつめ跡が残るすぐ横では、何事もなかったかのように普通の生活が営まれていました。

ひと休みして、夕方地元のシーフードレストランに友人と二人で夕食に行き、食べ終わったところで、青年海外協力隊当時、下宿していた家の奥様に連絡してみると「今ホテルで親戚の結婚式をしているので直ぐにおいで!」と呼ばれました。

そこで、そのまま二人でバイクで乗り付けると、ホテル前まで迎えに来てくれ挨拶もそこそこに直ぐに結婚式会場に通されました。するといきなりステージに上げられ「この人は日本からはるばるやって来たソフトボールコーチのミスター・ヒデキ・オオツキです。」とみんなに紹介されました。

なんというサプライズでしょう。これが27年振りの再会です。

そんな訳で、一番前のテーブルに座らされ、満腹状態の腹に「食べろ!食べろ!」と言われ、結婚式だというのに普段着のTシャツ姿で参加し、恐縮しながら頂きました。(^ ^

この会場でも、多くの懐かしい知人との再会があり、本当に心から感謝です。よくぞ覚えていてくれました。

 

これも全てソフトボールから生まれた繋がりです。スポーツを通して、お互いを知る。そこから始まる心の交流。スポーツの素晴らしさですよねー!(^^ //

こうしてパル2日目は、衝撃と感動の一日となりました。

みんな本当にありがとうございました!(^^)